2016-06-13

録画会

こどもたちがピアノを楽しそうに弾いているのが好きで、そんな姿をずっと見ていられたらなぁと思ってきました。

今年、幸運にも、次男が作曲した曲のピアノ演奏を録画してもらう機会に恵まれました。
録画とはいえ、ずっと残るものなので、さすがに身が引き締まります。
こんなに真摯にピアノに向き合う次男を、初めて見た気がします。

ですが、真剣になったからといって、すぐ弾けるようになるわけではなく・・・。
気がつくと、怒ったり、やけになったり、あきらめたり、弾かされているピアノになってしまったり・・・。そんな風でいいのかなぁとか、すごくがんばったなぁとか、一喜一憂しながら迎えた録画会当日。

新幹線で念願の駅弁を食べながら、いざ録画会場へ。
初めての雰囲気に、かわいそうなくらい緊張してて、ウォーミングアップの時なんか、私の方が生きた心地がしなかったくらい弾けなくて、どうしようかと思ったけれど・・・
がんばってくれました!

オウケイがもらえたときの、あの表情をみたら、今までの心配や冷や汗も吹き飛んだ!

貴重な経験をさせてもらえたこと、ご指導いただいた先生に、心から感謝です。

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帰り道、「帰ったら日記かかなくちゃ。この日記帳は絶対捨てられない。」と。

普段、記録することにあまり執着しないこの子が、今の気持ちを忘れたくない、と思っているんだなぁと感じる、私にとっても記憶に残る言葉となりました。

あとで、こっそり日記帳をみると、半分くらいが、お昼に食べた駅弁の内容で、たまげましたが(笑)、本人もやりきった感があったようで、本当によかった。

ずっとピアノを弾くことを追い込まないように、と心掛けてきて、でも、ときに熱が入りすぎて反省し、でも、成長に喜び、どうしたら音楽にも心にもバランスのいい練習ができるんだろう・・・と、ずっと考えてきたけど、答えは見つからないまま。きっと、こんな風にずっと考えていくんだろうな。

とびぬけなくていい。
ずっと音楽が好きでいてくれるよう、願うのみです。



りよ、おめでとう!

2016-06-03

窓ぎわのトットちゃん

トットちゃんが通っていた小学校の校長先生は、ダルクローズの学校でリトミックを勉強されたかたで、小学校の教育に取り入れてみようとしたのは、その小林先生が初めての方なんだそう。


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「リトミックってどうゆうものですか?」という質問に、小林先生は、こう答えた。


「リトミックは、体の機械組織を、さらに精巧にするための遊戯です。
 リトミックは、心に運転術を教える遊戯です。
 リトミックは、心と体に、リズムを理解させる遊戯です。
 リトミックを行うと、性格が、リズミカルになります。
 リズミカルな性格は美しく、強く、すなおに、自然の法則にしたがいます。」


(中略)


校長先生は、子供たちの、生まれつき持ってる素質を、どう、まわりの大人たちが、そこなわないで、大きくしてやれるか、ということを、いつも考えていた。だから、このリトミックにしても、


「文字と言葉に頼りすぎた現代の教育は、子どもたちに、自然を心で見、神のささやきを聞き、霊感に触れるというような、官能を衰退させたのではなかろうか?
(中略)
 世に恐るべきものは、目あれど美を知らず、耳あれども楽を聴かず、心あれども真を解せず、感激せざれば、燃えもせず・・・・・・の類である。」
などと嘆いていた校長先生が、きっと、いい結果を生むにちがいないと授業に入れたものだった。


    黒柳徹子著 「窓ぎわのトットちゃん」より


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昔、読んだような読んでないような・・・そんなトットちゃんだったけど、図書館にいって、ふと引き寄せられたのも、何かの縁。大人になった今、読んでみてとてもよかった。


忘れたくない言葉なので、ここに記録。