ずっと描きたいと思っている絵があって、イメージもあって、ラフな絵はかけたのだけど、人が描けない。
違う角度から・・・とほかのイメージを描き始めたのだけど、やっぱり人が描けない。
行き詰ってしまったので、先生からアドバイスをもらい、気になるいろいろな人を描いてみることにした。
気になる人を探し始めると、いろんな子が気になってしまう。とにかくいっぱいかいてみてる。
時には、同じ子に、違う服を着せてみたり、あの子とこの子を組み合わせてみたり。
そんなことをしてると、あることにきづく。
「この子たちは、洗練されている」
こどもが描いたような易しい線や色も、マネして描こうと思うと、けっこう難しい。
こっちの色の方が似合うかな?と違う色をのせてみても、しっくりこない。
この子たちは、作者の才能と経験と絶妙なバランスをもって生まれてきた人なんだ。
音楽と一緒だな。
易しいメロディーからも、表情が伝わってくる洗練された音。
そんな音の中には、演奏する人の、過去や経験や想いがいっぱいつまっている。
そんな経験を重ねていく中で、その人のスタイルができていくんだなぁ、と。
にわかにマネできるものではない、と気づいたことが、おおきな財産。